
(2023.10.13 Vatican News Christopher Wells)
シノドス総会の総括責任者、ジャン=クロード・オロリッシュ枢機卿が13日朝、同日からの全体会議、作業部会での分かち合いのテーマとなる準備要綱のモジュールB2「宣教の使命における共同責任—福音の奉仕において、私たちはどのようにして、賜物と仕事をより良く分かち合えるか」について説明した。
枢機卿は、『宣教のテーマは、昨日までの分かち合いの中でも継続的に取り上げられました。『交わり』は内に閉じこもらず、宣教へと駆り立てます。そして宣教は、その交わりの範囲を広げること」と述べ、世界で新たに形成されつつある”デジタル大陸”を取り上げ、「この”大陸”は、その”住民”によって宣教されねばならない、新たな宣教の領域です… それは同時に『共同責任』の概念も際立たせています。そして、デジタル大陸に当てはまることは、教会の使命の他の側面にも当てはまります」と説明。
さらに、各作業部会が取り組む5つのワークシートについて手短に説明し、「これらには、使命の意味と内容を深めることが含まれます- 聖職者、 女性の役割。 叙階された聖職と洗礼を受けた者の聖職の関係、 そして司教の聖職についてです」と述べ、「互いの言葉のためのスペース」を作り続ける必要を強調した。
また枢機卿は、「全体会議での参加者の自由な意見の表明は、会議直前の作業部会で共有された洞察と共有されるものであること」「これまでの作業部会の分かち合いの結果の報告と報告者の発言で、参加者の意見の一致と相違に重点が置かれる傾向が顕著になってきていますが、総会期間中に、探求すべき課題と、具体的な方策を提案することが重要です。今日これからは分かち合うモジュールB2では、今総会での重要なポイントのいくつかに触れますが、難しい設問のあらゆる側面を考えたり、性急に答えを出そうとしたりしないようにしましょう」と参加者の理解と協力を求めた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)