☩「神の民と共にいないなら、司教たちは奉仕を生きることはできない」最初の全体会議のあいさつで

(2024.10.3バチカン放送)

 世界代表司教会議(シノドス)第16回通常総会・第2会期がミサと共に開幕した2日午後、教皇フランシスコが出席され、第1回目の全体会議が行われた。

 総会第1会期と同様、会場のパウロ6世ホールには、参加者らの交わりと対話をスムーズにするために、大きな円形のテーブルがいくつも設置され、教皇をはじめ、すべての関係者はそれぞれの円卓に互いに向かい合う形で着席した。

 教皇はこの最初の会議で関係者一同に挨拶され、「シノドス第16回通常総会は、神の民が共に歩む姿をオリジナルな方法で表しながら、ついに第2会期にたどり着きました」と述べられた。

 そして、1965年、聖パウロ6世が世界代表司教会議(シノドス)を創設されて以来、もたらされた豊かな実りを回顧され、「それから60年が経った今、私たちはシノドスの中に、すべての地方教会と普遍の教会の一致への奉仕において、教皇を効果的な方法で助けつつ、カトリック教会の歩みと宣教を支えることのできる、多元的かつ交響的な性格を認めることを学びました」と指摘。

 さらに、「シノドス第16回通常総会のために、目立つ数の信徒や、奉献生活者、助祭、司祭を招集したのは、地方教会の一致の目に見える礎としての司教が、神の民の中に、そして神の民と共にいないなら、自らの奉仕を生きることはできない、と考えたからです」と説明された。

 また教皇は、シノドスの総会は、「各々が他の立場に取って代わろうとすることを意味するものではなく、皆が異なる役務やカリスマを活かしながら、交響楽団のような一体性をもって、神の慈しみのために共に奉仕することが求められています」と語られた。

 続けて、「イエスの弟子たちを導いて真理をことごとく悟らせる聖霊(ヨハネ福音書16章13節参照)は『共に歩む、宣教的な、慈しみあふれる教会であるために、どうすればいいのか」という問いに答えるために、(”シノドスの道”の)3年間の歩みの末にここに集った私たちをも導いておられます」とされ、「託された困難な使命を自覚しつつ、希望と感謝に満ちた心をもって、皆が確かな導き手、慰めである聖霊の働きに、自らを開くことができますように」と祈られた。

(編集「カトリック・あい」)

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2024年10月4日