・著名なイエズス会士の芸術家が、性的虐待訴えで司祭職を制限される

Father Marko Rupnik in an interview with EWTN in 2020.Father Marko Rupnik, SJ, in an interview with EWTN in 2020. | EWTN

(2022.12.7 カトリック・あい)

 イエズス会によると、バチカンで聖職者の性的虐待問題を扱う教理省 は、1990 年代初頭からローマ教区で活動していた同神父の予備調査を行うよう、会本部に求め、会本部はこれに応じて、調査を行い、報告書を10月に教理省に提出した。だが、教理省は「訴えの対象となっている行為が、時効になっていることが明らかになった」として、省として、この問題への対応を進めることを断念した。

 CNSがローマ教区の関係者から得た情報によると、イエズス会は、ローマ教区に、教区内でのルプニク神父の司牧活動を制限するよう提案したが、ローマ教区は、「性的虐待の申し立があったのは、スロベニアであり、ローマではないこと」を理由に、調査を行わなかったが、ローマ教区の補佐司教が同神父の問題と関係なく、スロベニアのLoyola Communityに関して調査する過程で、現地訪問中に、少なくとも9人の女性から同神父に対する訴えを受けた、という。神父はLoyola Communityで霊的指導者を何年も続けていたと言われている。

 また、法学者と宗教学者が運営するイタリアのウェブサイト「Silere non possum(私は黙っていられない)」は、ルプニク神父がLoyola Communityで奉献女性を虐待したという報告を掲載している。

 

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2022年12月7日