・初の中南米教会会議が性的虐待被害者への対応を司牧の最優先課題に(Crux)

(2011.11.29 Crux Rome Bureau Chief  Inés San Martín)

Unique LatAm summit identifies abuse victims as pastoral priorityローマ発ー司教、司祭、宗教、平信徒が一堂に会した8日間にわたるラテンアメリカ初の教会会議が11月28日に閉幕し、提言された最優先すべき12の取り組みの中で「カトリック教会が関係する性的虐待の被害者」に寄り添うことを言明した。

 これは、アメリカの南北大陸で信徒はじめ一般の人々に大きな打撃を与え続け、教会離れを招いている聖職者による未成年者などへの性的虐待の影響の深刻さを改めて認め、被害者への対応など真剣な取り組みを確認するものだ。

 コロナ禍の中でインターネット参加を主体に開かれた会議には、ラテンアメリカでの宣教活動に深い経験を持ち、バチカンの司教省長官でラテンアメリカ委員会を率いるマルク・ウェレット枢機卿、”シノドスの道”の実質的責任者のジャン・クロード・オロリッシュ枢機卿やアジア司教協議会連盟のチャールズ・ボー枢機卿など世界の地域の代表も参加。教皇フランシスコも、開会式にビデオメッセージを送られていた。

 メキシコシティでの会議に実際に出席したのは約1000人だったが、YouTubeやソーシャルメディアを通じて会議の模様は動画中継され、連日の記者会見にも多くの報道関係者が集まった。

記事前文はhttps://cruxnow.com/church-in-the-americas/2021/11/unique-latam-summit-identifies-abuse-victims-as-pastoral-priorityに。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」 (欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。映画化され、日本でも全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、掲載しています。

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2021年12月1日