・フランスで今度は、少女に対する薬物使用と性的暴行で司祭が逮捕・起訴(Crux)

 フランスでは昨年、聖職者による性的虐待に関する独立調査委員会が調査報告書を発表。過去70年の間に、約33万人の未成年者が聖職者など教会関係者に性的虐待され、それが表に出ないように「組織的な隠ぺいが図られていた」と述べていた。

 その直後の昨年秋、フランスの雑誌ル・ポワンが、当時パリ大司教だったミシェル・オペティが「女性と合意の上で親密な関係にあった」と報道し、オペティは否定したが、報道によって世論の激しい批判が起こされたことで、教皇に大司教辞任を申し出、昨年12月に教皇は辞表を受理した。

 今回の問題も含めて、バチカンもフランスの教会の問題について、いくつかの教区に絞っての調査を進めており、教皇フランシスコは今年の夏、「ストラスブール大司教区の司牧・管理に関連する」情報を受け取った後、同教区長の大司教にバチカンに司牧訪問するよう命じていた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

・・Cruxは、カトリック専門のニュース、分析、評論を網羅する米国のインターネット・メディアです。 2014年9月に米国の主要日刊紙の一つである「ボストン・グローブ」 (欧米を中心にした聖職者による幼児性的虐待事件摘発のきっかけとなった世界的なスクープで有名。映画化され、日本でも全国上映された)の報道活動の一環として創刊されました。現在は、米国に本拠を置くカトリック団体とパートナーシップを組み、多くのカトリック関係団体、機関、個人の支援を受けて、バチカンを含め,どこからも干渉を受けない、独立系カトリック・メディアとして世界的に高い評価を受けています。「カトリック・あい」は、カトリック専門の非営利メディアとして、Cruxが発信するニュース、分析、評論の日本語への翻訳、転載について了解を得て、掲載しています。Crux is dedicated to smart, wired and independent reporting on the Vatican and worldwide Catholic Church. That kind of reporting doesn’t come cheap, and we need your support. You can help Crux by giving a small amount monthly, or with a onetime gift. Please remember, Crux is a for-profit organization, so contributions are not tax-deductible.

 

 

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2022年11月13日