独立委員会設置についての共同声明では、まず、「スイスのカトリック教会でなされた性的虐待によって、多くの人々が大きな苦しみを受け、それに耐えてきた」ことを認めた。
*「被害者に正義を保証する」ための最重要案件
そのうえで、「これらの犯罪に関する科学的研究は、私たちが何よりも犠牲者に負っている義務であり、将来の教訓を引き出す必要がある」と言明。研究の「科学的品質」と「独立性」を保証するために、スイス歴史協会(SSS)によって女性主導の特別研究委員会も設立された、としている。
また、スイスの司教たち、修道者たちは「自分たちから独立した委員会による調査、研究が『性的虐待の被害者に正義を保証する』ための最も重要な要件であると確信している」とし、調査・研究が「今後の教会のあり方に、被害者たちの声をどのように反映できるか」についても明らかにすることを求めている。