・イエズス会、性的虐待容疑のルプニク神父で声明発表、さらに厳しい措置(VN)

Jesuit Curia in RomeJesuit Curia in Rome 

 また今後の調査などで、仮に、バチカンの教理省の権限が及ばない犯罪に該当するとされた場合、イエズス会総長が行政政治訴訟を決断する可能性もあるがその場合は、会からの退出の手続きは進めることができない。また犯罪とされないこの種の手続きには、時効は適用されないことにも注意が必要だ。また、告発が却下されることもあり得る。だが、一定の罪科について、会の総長はまた、会からの退去ではなく、他の措置をとる可能性もある。

Jesuits impose new restrictions on Rupnik as questions linger on Vatican role

 いずれにしても、ヴェルシューレン神父は当面、イエズス会の内部的な措置をさらに進める考えだ。神父に対する様々な面での行動制限を強化する。すでに、聖職者としての公的活動、公的な意思疎通、イタリア・ラツィオ州外への移動どを禁止しているが、さらに、いかなる形の公的な芸術活動も禁じ、特に教会や、関係機関の施設、舞台、礼拝堂、黙想・霊操の家などでの行為は禁じるなどだ。

 そして、今後の対応について、「犯された罪に正義が行われるように、責任ある人々によって、真実が全面的に解明されるようにする必要がある」と声明を結んでいる。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2023年2月22日