・「不適切な行為はない、私を中傷する行為だ」クエレット枢機卿、訴えを否定する声明

 カナダでの女性に対する性的虐待で集団代表訴訟を起こされたバチカン・司教省長官のマーク・クエレット枢機卿が19日、声明を発表し、「性的に不適切な行為はしていない」とし、今後の裁判の行方次第では、虚偽の訴えと名誉棄損で逆告訴する用意のあることを明らかにした。‎

 クエレット枢機卿の声明は、バチカン広報省長官が、教皇はこの問題に関し、教会法に基づく捜査をしないと判断された、と発表した翌日に出された。‎

 AP通信によると、枢機卿は、集団代表訴訟で自身がケベック大司教当時の2010年にケベック市で行われた行事の場で、女性の背中に手を入れるなど、性的に不適切な行為をした訴えられているのに対して、声明で‎「彼女に対して不適切な振る舞いをしたとの指摘を、私は断固として否定する。こうした虚偽を拡散させることは、私を中傷する行為だ」と強く反論。この訴訟を受けた裁判が始まれば、真実が立証され、無実が認められるよう、積極的に参画していく」と言明している。‎

このエントリーをはてなブックマークに追加
2022年8月21日