・「ルプニク神父は、”告解の秘跡の乱用”でいったん破門」とイエズス会総長語る

(2022.12.16 カトリック・あい)

 ただし、現在なされている制限は、告解の秘跡の乱用以前の罪に対するものであり、バチカンの性犯罪取り締まりの部署が、すでに時効になっているとして、昨年、対応を”棚上げ”することに決めた被害者の訴えに対するものではない、とも総長が述べた、とAPは伝えている。

は1990年代の初めにスロベニアの女性修道者生活研究所の指導司祭を務めていた際、少なくとも9人の女性所員を性的虐待し、うち一人は、それが原因で自殺を図ったとされている、とイタリアのメディアLeft.itなどが伝えている。

 また、この神父の問題は12月初めにイタリアのメディアによって明らかにされたが、その際、バチカンが、そうした多数の女性に対する性的虐待の訴えについて、「時効」を適用し、”不問”としたことには、疑惑がもたれている。APによると、こうした判断をしたバチカンの部署はイエズス会士が率いており、ナンバーツーは、ローマでルプニク神父と同じ所に住んでいた人物だ、という。

 

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2022年12月16日