・16歳の少年を繰り返し性的虐待したと告発されたインド・ケララ州の司祭が職務停止に(Crux)

(2025.6.17 Crux  Contributor  Nirmala Carvalho)

   インド・ムンバイ発 ―ケララ州 のテリチェリー教区長、ジョセフ・パンプラニー大司教がこのほど、16歳の少年を繰り返し性的暴行したとして告発された同教区のポール・サットゥパランビル神父の司祭としての職務を停止する命令を出したことが17日、明らかになった。同州の人口の約2割がキリスト教徒で占められている。

 同神父への告発内容は、昨年5月15日から8月13日にかけて、少年を自宅に連れ込み、性的虐待を加えたというもの。警察当局によって逮捕された、という情報がある一方で、逮捕すべく行方をおっている、という見方もある。また、同神父は「陥れられたのだ」という教区職員の音声もインターネットで拡散しているという。

 パンプラニー大司教は声明で、「本教区のアティルマヴの聖パウロ教会の主任司祭であるポール・タトゥパランビル神父による児童虐待疑惑の深刻さとスキャンダラスな性質、そしてその後の警察の捜査を考慮し、この件に関して法的専門家を含む適切な協議を行った後、本教区の大司教としての立場において、同神父を主任司祭の職から即時解任する」とし、さらに「彼は司祭としての職務を遂行することを停止される。停止の対象には、本教区の内外を問わず、聖体礼儀の執行や公の場での神の言葉の説教などが含まれる」と述べ、「この職務停止は、被告人がこの件に関して定められた法的​​手続きを経て無罪が宣告されるまで有効である」と付け加えた。

 (翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2025年6月18日