(2026.3.11 カトリック・あい)
聖職者による性的虐待で深い傷を負った女性信者が加害司祭(当時)が所属していた神言会に損害賠償を求める裁判の第14回が3月11日、東京地方裁判所で原告支援者など約30人が傍聴する中で開かれた。
今回は原告、被告双方の代理人弁護士から事前提出された準備書面について、双方と裁判長から特に目立った意見は出されず、次回裁判は7月9日(木曜)午前11時に708号法廷で開かれることになった。
原告側は7月の裁判で、「性的虐待を犯した司祭も問題だが、これは個人の犯罪でなく、所属修道会である神言会の”犯罪”。それがこれまでの神言会側の不誠実な対応で明確になった。この問題を個人でなく、組織による犯罪として告発していく」と述べている。
11日の裁判で、注目されたのは、裁判長から裁判の今後のスケジュールが明らかにされたこと。それによると、判決を遅くとも来年3月に出すことを前提に、証人訊問は10月ないし11月に行い、できる限り今年12月に結審したい、というものだ。
これによって、被告の神言会が所属司祭による女性信徒への繰り返し性的虐待を加えたことの責任を言を左右にして認めようとせず、2023年1月に始まった審理を際限なく引き伸ばそうとしてきたこの裁判の道筋が、ようやく見えてきたことになる。裁判後に弁護士会館で開かれた支援集会には一般信徒、司祭、修道女など30人以上が参加し、これまで3年以上も、裁判での神言会の不誠実な対応に苦しんできた原告被害者の努力を称えるとともに、最後まで被害者に寄り添うことを誓い合った。