英ノーサンプトン教区長のデイヴィッド・オークリー司教が警察から未成年強姦容疑で起訴されたことを受け、教皇レオ14世は30日、ウェストミンスター大司教区のリチャード・モス大司教を同教区の使徒座管理者に任命した。
『Crux Now』は詳細情報を得るため、ノーサンプトン教区、ウェストミンスター大司教区、およびイングランド・ウエールズ司教協議会に問い合わせたが、3者ともすでに公開されている情報に言及するにとどまった。教会当局が昨年のオークリー逮捕を公表しなかったことに加え、『Crux Now』の調査により、オークリーが同じく昨年10月に、聖職者や修道者志望者の適性評価を行う「セント・ルーク・センター」の所長職からひっそりと退いていたことも判明している。
英国カトリック教会による、このような対応は、教会指導者による児童保護手順の遵守や、透明性のある統治への取り組みについて深刻な疑問を投げかけている。
オークリー司教は昨年10月、具体的な理由は明かされていない「個人的な理由」により公的職務から退いていたが、最近になって、警察が昨年9月に未成年の少女に対する強姦容疑で同司教を逮捕していたことが明らかになっていた。
そして、管轄のスタッフォードシャー警察は先週、声明を発表し、オークリー司教が「16歳未満の女性に対する強姦罪2件」で起訴されたことを明らかにするとともに、「オークリーは8月14日にキャノック治安判事裁判所に出廷する予定だ」と述べた。警察によると、オークリーの容疑は2000年2月と2001年2月、彼がバーミンガム教区の教区司祭を務めていた際にスタッフォードシャーで発生した。
暫定的にノーサンプトン教区の統括を引き受けることになったウェストミンスター大司教のリチャード・モス大司教は、「ウェストミンスター大司教としての職務に加え、ノーサンプトン教区の使徒座管理官という使命を私に委ねてくださった、教皇レオ14世の御信頼に深く謙虚な思いを抱いている」とし、「私が奉仕するよう召された方々に、主がこれらの職務を全うするために必要な霊的な導きと知恵を、引き続き私に与えてくださるよう、私のために祈っていただきたい」と述べている。
スタッフォードシャー警察による発表を受け、ノーサンプトン教区はこのニュースを認める声明を発表。「ノーサンプトン教区は、過去のものである児童保護に関する申し立てに対する調査の結果、デビッド・オークリー司教が起訴されたことを確認できる」と述べ、「これは関係者全員にとって非常に辛いことであると理解している」とする一方、「教区としては「進行中の法的手続きについてはこれ以上コメントできない」としている。
イングランド・ウェールズカトリック司教協議会も、スタッフォードシャー警察の発表を受けて出した声明で、「この疑惑の報道が、多くの人々の心に痛ましい記憶を呼び覚ます可能性があることを深く認識しており、イングランドおよびウェールズのカトリック教会における虐待によって傷つけられた方々に対し、改めて心からの謝罪を申し上げる」と述べ、「この際、児童・青少年保護に対する教会の取り組みについて、司牧的見地から安心感を提供したい」と約束した。
だが、オークリーは、教区に対する統治権限は失っているものの、公式には依然としてノーサンプトン司教の地位にある。『Crux Now』がバチカン報道局に送った質問―「バチカンがオークリーに対する疑惑をいつ知ったか」「彼の逮捕をいつ初めて知ったか」、そして「バチカンが本件を独自に調査する予定があるか」などについては、即時の回答は得られていない。