(2025.4.24 カトリック・あい)
米国のカトリック教会では、聖職者などによる信徒への性的虐待の告発が相次ぎ、教区が補償金支払いで財政危機に陥る教区が相次ぎ、破産手続きを取る教区も出ているが、米国なカトリック教区で、これまでに最も多額の補償を決めているのはロサンゼルス大司教区で、補償額は約10億ドル(約1200億円)に上っている。
今回の決定についてバッファロー教区のマイケル・W・フィッシャー司教は声明で、「委員会と教区との間のこの原則的な和解は、この長引く困難な旅の重要なマイルストーンだ。そして重要なことは、私たちがずっと主要な目標としてきた、被害者に対する財政的補償を最終的に提供することを可能にしたことだ」とする一方、「補償額は確かに高額だが、被害者たち耐えてきた多大な傷と苦しみを元に戻すことはできない。また、彼らが生涯を通じて背負うことを余儀なくされた精神的、感情的、霊的な痛みを取り除くこともできない」と述べた。
和解資金の原資は、教区の資金、個々の小教区からの資金、そして関係組織・団体の寄付によって賄われる。
委員会と教区、小教区、および教区に関連するその他の団体との間のこの和解には、教区とその小教区に補償を提供した保険会社からの拠出金は含まれていない。教区は、一般的な補償範囲から最終的な和解基金に追加される金額を決定するために、保険会社との話し合いを続けている。