
(2022.2.25 Crux By Associated Pressベルリン発—ドイツのケルン州裁判所は25日、ケルン教区のカトリック司祭に対し、長期にわたって少女たち未成年者に118件に上る性的虐待を犯したとして、懲役12年の有罪判決を言い渡した。
ドイツの大手通信社DPAによると、同裁判所はまた、原告の性的虐待被害者たち3人に対して、賠償金合計5万ユーロ(約600万円)に支払いを合わせて命じた。
118件の性的虐待の犠牲となった未成年者の中には犯行当時9歳の少女も含まれている。また、犠牲者の中には、教会が関係するホリデー・キャンプ中にホーム・シックにかかった少女を介抱すると偽って性的虐待を犯してケースについても、裁判所は有罪と認定してた。
司祭は現在70歳、実名は秘匿されており、地元メディアは「ハンス・U」としている。再犯の恐れがあるとして、公判中も拘留されていた。
また、DPAによれば、ケルン大司教区の担当者は、この司祭の行為について訴えを繰り返し受けていたにもかかわらず、適切な対処を怠って、司祭を放任したため、司祭は子供たちと2人だけでいる機会を持ち続けた、という。
一方、ケルン大司教区当局は、この案件に対して、いかなる責任も無い、としている。
(翻訳「カトリック・あい」南條俊二)
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