(2024.11.13 Vatican News Kielce Gussie)
教皇フランシスコは13日、バチカン未成年者・弱者保護委員会主催の「欧州のカトリック教会における保護」をテーマにした会合に集まった約25カ国100人の司教、司祭、一般信徒からなる代表たちにメッセージを送られた。
会合は13日から15日まで開かれ、2021年にポーランドのワルシャワで始まった保護に関する欧州ネットワークの活動をさらに進めることを目的としている。
教皇はメッセージの冒頭で、戦争や紛争の中で会合に参加した国々の代表について、「あらゆる国境を越えた平和のための団結と連帯の雄弁な証人 」と讃えられた。
そして、会合参加者全員に対して、虐待被害者保護の効果的で持続可能なプログラムを提供するため、情報を共有し、互いに支え合うことを目的とした 「人々と優れた実践 のネットワークの構築」へ期待を表明された。
また、「正義、癒し、和解に対する教会の関心の表れとして、苦しみを抱えた人々に慰めと援助を提供」する促進策を生み出すよう促された。
会合は、未成年者・弱者保護委員会のオマリー委員長(米ボストン大司教、枢機卿)のビデオあいさつで始まり、委員長はその中で、「文化、言語、民族、宗教の知恵を与えてくれる欧州の多様性」を指摘し、「こうした多様性が、カトリック教会で虐待を受けた子どもたち、そしていまは成人している人々の被害修復の助けになること」への期待を表明。 「被害者が声を上げるようにすること、虐待疑惑を調査する際に『適正な手続き』に従うと同時に、思いやりをもって対応すること」の重要性を強調した。