☩「教会共同体は、スキャンダルを恐れ自らを閉ざさず、真実、正義、癒やしの厳しい道を歩むとき、福音的回心を体現する」教皇、イタリアの未成年・弱者保護の全国会議へメッセージ

(2026.4.18 カトリック・あい)

 教皇レオ14世は、18日までの3日間、ローマで開かれたイタリア司教協議会事務局主催の「未成年者および社会的弱者である成人の保護に関する地域代表者」の第2回全国会議にメッセージを送られ、

バチカン報道局が発表したイタリア司教協議会のマッテオ・ズッピ会長あてのメッセージの全文によると、教皇は、「一人ひとりの尊厳が認められ、その自由が守られるとき、教区や団体、運動は信頼に値する存在となり、人々を伴走し、教育し、保護することができるようになる」が、「『尊重』が欠けているところでは、関係は貧しく歪んだものとなり、深刻な害をもたらす恐れがある」と警告。

そして、 「キリスト教の視点からすれば、『尊重』とは単なる礼儀の問題ではありません。それは、他者を自分のものにすることなく守り、支配することなく寄り添い、屈辱を与えることなく仕えるという形で表れる、厳しい愛の形なのです。この根源から、明確で成熟し、安心できる関係の可能性が生まれます」と述べられている。

 そのうえで、「『保護』とは、単に適用すべき規則や従うべき手順として理解されるものではありません。それは、共同体の在り方、権威の行使の仕方、教育者の養成、状況への注意深さ、そして行動の透明性といったあらゆる側面に浸透する知恵を必要とするもの」と言明。

 虐待を受けた人々への対応について、「特別な配慮を払わなければなりません。彼らの傷は、誠実な寄り添い、謙虚な傾聴、そして償いを行うために何が正しく可能であるかを模索し続ける粘り強さを求めています。キリスト教共同体は、苦しむ人々の痛みから自らを防御することなく、むしろそれに挑まれることを受け入れるとき、悪を軽視することなく、それを認める時、スキャンダルを恐れて自らを閉ざすことなく、真実、正義、そして癒やしの厳しい道を歩むことを受け入れるとき、福音的な回心を体現するのです」と強調されている。

 

 

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教皇レオ14世のメッセージ(ピエトロ・パロリン国務長官枢機卿署名)のメッセージ全文は以下の通り。

 私は、イタリア司教協議会の全国事務局が主催する「未成年者および脆弱な成人の保護に関する地域代表者第2回全国会議」の参加者各位ならびに枢機卿殿に対し、教皇レオ14世からの心温まるご挨拶をお伝えいたします。

 「真の関係を築く」というテーマは、キリスト教共同体の本質的な使命を指し示しています。実際、一人ひとりの尊厳が認められ、その自由が守られるとき、教区や団体、運動は信頼に値する存在となり、人々を伴走し、教育し、保護することができるようになります。一方、尊重が欠けているところでは、関係は貧しく歪んだものとなり、深刻な害をもたらす恐れがあります。

 キリスト教の視点からすれば、尊重とは単なる礼儀の問題ではありません。それは、他者を自分のものにすることなく守り、支配することなく寄り添い、屈辱を与えることなく仕えるという形で表れる、厳しい愛の形なのです。この根源から、明確で成熟し、安心できる関係の可能性が生まれます。このため、保護とは、単に適用すべき規則や従うべき手順として理解されるものではありません。それは、共同体の在り方、権威の行使の仕方、教育者の養成、状況への注意深さ、そして行動の透明性といったあらゆる側面に浸透する知恵を必要とするものです。

 最も幼く、最も弱い立場にある人々の存在は、教会の良心に訴えかけ、真の配慮、すなわち、守り、耳を傾け、予防し、誰一人として置き去りにしないという姿勢を表現する能力を試すものです。この理由からも、養成、識別、調整、そして良き実践を推進する人々の働きは、より受け入れの姿勢があり、自覚的な共同体の発展に向けた貴重な貢献となります。

 虐待を受けた人々には、特別な配慮を払わなければなりません。彼らの傷は、誠実な寄り添い、謙虚な傾聴、そして償いを行うために何が正しく可能であるかを模索し続ける粘り強さを求めています。キリスト教共同体は、苦しむ人々の痛みから自らを防御することなく、むしろそれに挑まれることを許すとき、悪を軽視することなく、それを認める時、スキャンダルを恐れて自らを閉ざすことなく、真実、正義、そして癒やしの厳しい道を歩むことを受け入れるとき、福音的な回心を体現するのです。

 したがって、皆様の会議は、実務的なレベルを超えた意義を持ち、教会に対し、何よりもまず福音的なケアの文化である予防の文化の中で成長するよう呼びかけています。会議で初演される舞台作品『Ed io avrò cura di te』(「そして私はあなたをケアします」)も、これに貢献することでしょう。

 枢機卿様、親愛なる友人の皆様、教皇レオ14世は、皆様が自信を持って活動を続け、最も弱い立場にある人々が受け入れられ、守られ、愛されるイタリアの各教区において、共同体が繁栄するよう励ましています。教皇は、皆様一人ひとりとその奉仕を、教会の母である聖母マリアの取り次ぎに委ね、心から使徒的祝福を授けています。

 私もまた、この取り組みの成功と、教会および社会への奉仕に対するあらゆる祝福を、皆様にお祈り申し上げます。 この場をお借りして、最大限の敬意を込めて。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2026年4月18日