・「新憲章によるバチカン改革で未成年者保護の活動はさらに強化される」とオマリー枢機卿 File photo of Cardinal Sean Patrick O’Malley (2022.3.19 Vatican News staff reporter) 教皇フランシスコが19日公布した新憲章「Praedicate evangelium(Preach the Gospel・仮訳=福音を宣べ伝えよ)」について、「未成年者保護のための教皇庁委員会」の委員長であるパトリック・オマリー枢機卿は同日、「教皇が、未成年者の保護を、初めて教会の中央政府であるローマ教皇庁の土台の部分に組み込んだ。子供や弱い人々にとって安全な場所としての教会の存在を確かなものとするのに役立つ」と歓迎した。 具体的には、新憲章に盛り込まれた改革で、未成年者保護委員会を、新生の「教理の部署」の仕事と密接にリンクさせることによって「委員会の位置づけと役割りを一段、高いものにする、という重要な前進が図られた」とし、教皇庁と教会全体を通して、「保護の文化」をより強固なものにするのにつながる、と期待を述べた。 また、新憲章が、委員会を「教理の部署」の内部に置くが、運営権と人員を持つ独立した組織を維持する、としたことを歓迎し、「新憲章のその役割を改めて確認された未成年保護委員会は、教会を子供たちや傷つきやすい人々にとって安全な場所とするために、従来に増して重要な役割を果たしていく」ことを約束した。 (翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二) ツイート