♰教皇フランシスコの四旬節第一主日の正午の祈り「信仰、祈り、 償いをもって私たちは悪に勝つ」

Pope Francis at the Sunday AngelusPope Francis at the Sunday Angelus  (Vatican Media)

 そして、キリストの福音宣教の旅全体が、病いを癒し、悪霊を追い出し、罪の赦しを与えるなど、「邪悪な者との闘いで特徴づけられている」とされ、「神の子が拒絶され、捕らえられ、死刑を宣告された時、悪魔が優位に立ったように見えるかもしれないが、実際には、イエスの死は、最後にサタンを打ち破り、その力から私たちを解放する十字架への最後の”荒れ野”なのです」とされた。

 また教皇は、このマルコ福音書の「荒れ野での試み」について読む時、「キリスト教徒は、主の歩みに倣うことで、自分たちの人生においても悪霊と闘い、その試みを受けるであろう、ということに、気づかされます」とされ、「私たちは、自分たちが永遠の有罪判決を受けること、失敗することを望んでいる、油断ならない敵の存在を十分に認識し、その敵から身を守り、闘う用意をしておく必要があります」と説かれた。

 さらに、「イエスは決して、悪魔と言葉を交わすことをされず、常に遠ざけ、あるいは、神の言葉で応じられました。私たちもまた、悪魔と言葉を交わしたり、試みに引かれるようなことがあってはなりません」と強調。同時に、「信仰、祈り、そして償いをもって、私たちが敵を打ち負かすことができる、ということを、神の恩寵が私たちに保証してくださいます」と述べられた。

 最後に教皇は、「私たちは神の歩みに倣い、『サタンとそのすべての業、空約束を退けます』という洗礼の時の誓いを新たにするように、呼ばれています」とされ、聖母マリアの取り次ぎを願うように、信徒たちに勧められた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2021年2月21日