♰教皇、日曜の正午の祈りで新回勅「Fratelli tutti」を「聖フランシスコから霊感を得た」と紹介

新回勅発表の日に発行されたオッセルバトーレ・ロマーノ紙特別号新回勅発表の日に発行されたオッセルバトーレ・ロマーノ紙特別号  (Vatican Media)

  カトリック教会の暦は10月4日、アッシジの聖フランシスコを記念した。教皇フランシスコは、バチカンで行われた正午の祈りの集いで、前日3日にアッシジで署名され、この日発表された回勅「Fratelli tutti(フラテッリ・トゥッティ)」について紹介された。

 教皇は、この新回勅を「兄弟愛と社会的友愛をテーマにしたもの」と説明され、先の回勅「Laudato si’(ラウダート・シ)」と同様、聖フランシスコからインスピレーションを得たこの回勅を、3日にアッシジに赴き、聖人の墓の上で神に捧げた、と述べられた。

 そして、時のしるしは、ヨハネ23世、パウロ6世、ヨハネ・パウロ2世たち聖人教皇がすでに指摘さらたように、「人類の兄弟愛と被造物の保護が、統合的発展と平和に導く唯一の道を形作るものであることを明らかにしている」と話された。

 この日、バチカンの「オッセルバトーレ・ロマーノ」紙は、同回勅を記念した特別号を、聖ペトロ広場内外の巡礼者らに配布し、教皇は、同紙が、この日の特別号をもって、紙媒体としての発行を再開したことを、喜びと共に告げられた。同紙は、新型コロナの影響で、WEB版のみとなっていた。

 教皇は、「聖フランシスコが、教会における、あらゆる宗教の信者たちとの、またすべての人々との兄弟愛の歩みを見守ってくれるように」と祈られた。

 

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2020年10月5日