♰「貧しい人々の叫びを聞かなかったふりは、もはやできない」-シノドス閉幕後のお告げの祈りで

 バチカンで10月6日から3週間にわたって開かれた「アマゾン周辺地域のための特別シノドス(世界代表司教会議)」が27日、教皇フランシスコと参加司教たちの共同司式による閉会ミサで閉幕したが、教皇は閉幕後の正午の祈りの集いで、このシノドスに、貧しい人々の叫びが「アマゾンから、大地の叫びとともに届きました。3週間の会議が終わった後で、私たちは、それを聞かなかったふりをすることはできません」と訴えられた。

 また、「貧しい人々の声は、シノドスの内外の声とともに、私たち無関心に陥らないように、と促しました… 会議で私たちは『もう後回しにはできない』という言葉を何度も耳にしました。この言葉が単なるスローガンに留まってはなりません」とも話された。

 そして「共に歩む」の言葉通り、シノドスでは「互いに目を見て誠実に耳を傾け合い、奉仕のために一致して前進する素晴らしさを体験しました」と振り返られ、このシノドスで「参加者たちは福音宣教の新しい道を開くことを望みました… イエスを生き、福音を生きるためには、閉じた自分自身から外に出なければなりません」と強調。シノドスを経て「私たちは、安全な港を離れて、沖に出るように、と促されているのを感じました… 私たちが向かうその場所は『イデオロギーの沼』ではなく、網を打つように、と聖霊が求める『広々とした海』なのです」と語られた。

(編集「カトリック・あい」)

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2019年10月30日