♰「記憶にとどめることは文明のしるし」-ナチ・ホロコーストの犠牲者を想起する国際デーで

アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の聖コルベ神父の牢で祈る教皇フランシスコ 2016年7月アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所の聖コルベ神父の牢で祈る教皇フランシスコ 2016年7月 

(2021.1.27 バチカン放送)

 ナチス・ドイツのアウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所が解放された76年、「ホロコーストの犠牲者を想起する国際デー」の27日、教皇フランシスコは一般謁見で、ホロコーストの犠牲者とナチス独裁下に迫害され強制連行されたすべての人々を追悼された。

 この中で、教皇は「記憶にとどめることは、文明のしるしです。記憶することは、平和と兄弟愛のより良い未来のための条件です」とされ、「思い起こすことは、このようなことが二度と起きないように、気をつけることでもあります」と語られた。

 そして、「一つの民族の救済」というイデオロギー的意図から始まることが、「最後には特定の民族や人類そのものを滅ぼしてしまうことになる」と警告され、「大量虐殺と残忍性の道が、どのように始まったのか」を改めて思い起こすように、呼びかけられた。

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2021年1月27日