♰「腰に帯を締め、灯をともしていなさい」とイエスが言われた意味は

(2019.8.11  Vatican News)

 教皇フランシスコは11日の正午の祈りの説教で、まず、この日のミサで朗読されたルカ福音書の中で、イエスが弟子たちに言われた「腰に帯を締め、灯をともしていなさい」(12節35節)という言葉を、「巡礼にあたっての姿勢、旅立ちの用意」を示された言葉とされ、「問題は、心地よく、安心できる住まいに落ち着くことではありません… 質素さと次の目的地に向けて私たちを導かれる神の意志に自らをゆだねることなのです」と話された。 

*灯をともしていなさい

 そして「イエスは『灯をともしていなさい』と言われることで、真の、成熟した信仰を生き、『人生の多くの暗闇』を照らすことができるように、勧めておられるのです」と語られ、「信仰の灯は、祈りの中で素直な心でイエスと出会い、彼の言葉に耳を傾ける中で、育て続けられる必要があります」、そして「真の信仰は隣人に心を開き、私たちの兄弟姉妹、特に助けを求めている兄弟姉妹と固い交わりとするように、私たちを駆り立てます」と強調。

*油断なく待っていなさい

 ルカ福音書のこの箇所で、イエスは、たとえ話の中の主人の帰りを待つ召使たちを、油断なく待っていることの例として語っている(36~40節参照)。「私たちは、最終的で決定的な主との出会いのために準備する必要があります」とされた教皇は、イエスの「主人が帰って来たとき、目を覚ましているのを見られる僕たちは幸いだ」(37節)という言葉は、「私たちに、人生は永遠に向けた旅だ、ということを思い起こさせます。人生のどの瞬間も貴重であり、私たちは心に天国への希望を持ちながら、この地上で生き、活動せねばならないのです」と説かれた。

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2019年8月12日