♰「福音書で示された”しるし”は、私たちへの神の愛を示す手がかり」年間第二主日正午の祈り

Pope Francis during Sunday's AngelusPope Francis during Sunday’s Angelus  (Vatican Media)

 

*神の愛のしるしに注意を払う

 さらに、イエスがなさったこの最初のしるしは、「並外れた癒し」ではなく、「人が必要としていることに対する率直で具体的な対応」であり、「これが、行動することを大事に愛される神のなさり方なのです」と指摘。

 「カナの婚礼でのマリアのように私たちが願うなら、イエスはいつでも、私たちを助け、私たちを立ち上がらせてくださいます。そして、私たちがそうした”しるし”に注意を払えば、私たちは主の愛に”征服”され、彼の弟子になるのです」と語られた。

 

*”良いぶどう酒”は私たちの喜びを保証する象徴

 カナの婚礼の物語ではまた、もともと水であったのものが、”良いぶどう酒”に変えられたことについても、世話役の言葉を通して述べられている。これについて教皇は、「神が私たちと私たちの幸せにとって、少しでもいいものをー限度や条件を設けず、私たちの喜びが完全で、決して薄められることがないことを保証してくださる、ということを象徴的に示しています」と説かれた。

*日々の生活の中に神の愛のしるしを見つけよう

 説教の締めくくりに、教皇は「私たちが記憶をよみがえらせれば、悩み苦しんだ時にあっても、私たちの生活の中に主が働かれ、私たちへの愛を示された”しるし”を発見することができるでしょう… 私たちは主の近さ、優しさの個々の愛情深い”しるし”を心に刻み、心に喜びを感じる必要があります」とされ、次のように祈られた。

 「イエスがそばにおられること、そしてマリアの執り成しを体験した時のことを思い起こしましょう。カナの時のようにいつも注意を払っている聖母が、私たちの生活の中に神がおられる”しるし”を大切に心に刻むのを助けてくださいますように」

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

このエントリーをはてなブックマークに追加
2022年1月16日