♰「次世代の教育は、いつか、ではなく、今、取り組むべき課題」ー教育セミナーで

教皇フランシスコ、教育テーマのセミナー参加者と 2020年2月7日教皇フランシスコ、教育テーマのセミナー参加者と 2020年2月7日  (Vatican Media)

 (2020.2.7 バチカン放送)

 教皇フランシスコが7日、教育をテーマとするセミナーの参加者との出会いを持たれた。セミナーは、教皇庁立社会科学アカデミーが主催し、今年5月14日にバチカンで開かれるイベント「教育のためのグローバル・コンパクト」の準備として行われた。

 教皇は関係者への言葉で「現在の世界では、人々の教育へのアクセスに大きな不平等が見られる」と指摘。「貧困・差別・気候変動・無関心の拡大、人間を物のように扱う風潮など、様々な原因から生じる不平等が、無数の子どもたちの可能性の開花を妨げています」と話された。

 そして、「今日、私たちは人間と教育の関係を見直すために、教育のための新しい協定を構築する必要があります… 教育を考えることは、人類の未来を考えることなのです」と強調され、「教育には家庭・学校・社会制度・文化・宗教などの責任ある連帯が必要」だが、特に「教育のための新しいグローバル・コンパクト」には、教育の質向上のために、教育事業に対する家庭と地域共同体の積極的な参加が望まれる、と述べられた。

 また、教皇は、教育におけるもう一つの課題として、「未来の世代を育成する教育者たちへの支援」を挙げ、「次世代の教育は、いつか、ではなく、今、取り組むべき課題なのです」と関係者たちの情熱と努力に強い期待を示された。

(編集「カトリック・あい」)

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2020年2月8日