♰「人生経験と信仰を伝える祖父母の役割の大切さを忘れないように」ー7月第四日曜は「祖父母と高齢者の世界デー」

7月の4番目の日曜日は、カトリック教会の「祖父母と高齢者の世界デー」に7月第四日曜日はカトリック教会の「祖父母と高齢者の世界デー」に  (Vatican Media)

 教皇フランシスコは31日、年間第四主日の正午の祈りに続いて、毎年7月の第四日曜を「祖父母と高齢者の世界デー」とすることを発表された。

 バチカン宮殿からビデオ中継で行われた正午の祈りに続いて、教皇はまず、2月2日に記念される「主の奉献」の祝日に触れられた。

 ルカ福音書には、幼子イエスは、律法に従い、神殿で捧げられるために、両親に連れられて、エルサレムに上った。神殿でイエスを見た老人シメオンと、同じく年老いた預言者アンナは、聖霊に照らされ、この幼子がメシアであることを認めた(2章22₋38節参照)と書かれている。

 エルサレムの神殿でのこの出会いを思い起こされた教皇は、「今日でも、聖霊の働きはお年寄りたちに知恵ある考えと言葉をもたらし続け、神を賛美しています。民の起源を守る彼らの声は貴重なものです」と語られた。

 さらに、「お年寄りたちは、その齢が神の恵みであること、異なる世代をつなぎ、人生経験と信仰を伝える祖父母たちの役割の大切さを、私たちに思い起こさせます」とされ、にもかかわらず、その「父母たちとその伝えるべき豊かな経験と起源は、しばしば忘れられている」と指摘。そのそれゆえに、「祖父母と高齢者の世界デー」の創設を決意した、とし、その日を、イエスの祖父母である、聖ヨアキムと聖アンナの日(7月26日)に近い、7月の第四日曜に記念する旨を発表された。

 ヨエル書に「老人は夢を見、若者は幻を見る」(3章1節)とあるように、「高齢者と若者たちが、預言的な力を与え合うこと」を願われた教皇は、「祖父母たちと孫たちの出会い」の重要さを強調された。

(編集「カトリック・あい」)

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2021年1月31日