(2019.10.13 バチカン放送)
教皇フランシスコは13日、バチカンでの列聖ミサの中で、シリアとエクアドルの危機的状況に言及、平和への努力を関係国の人々や国際社会に強く求められた。
列聖式には、イタリアのマッタレッラ大統領、英国のチャールズ皇太子、英国国教会の関係者など新聖人たちの出身国の代表をはじめ多くの人が参加した。教皇は彼らを前に、シリアの北東部で起きている軍事行動によってキリスト教徒を含む多くの住民たちが避難せざるを得ない状態になっていることに深い憂慮を示され、「有効な解決策を追求するための誠実で透明な対話の努力」を訴えられた。
また、エクアドルで起きている民衆の抗議行動と治安部隊の衝突など、社会・政情不安の深刻化に対しても、犠牲者と負傷者、行方不明者たちのために祈るとともに、危機解消への取り組みと弱い立場にある人々の保護を、開催中のアマゾン地域シノドスに参加している司教たちと強く願った。
(編集「カトリック・あい」)