♰「オンラインでキリストを説くのに、失敗を恐れるな」”デジタル福音宣教”国際会議に

 

ケベック州で教皇フランシスコのビデオを録画する女性(AFP or licensors)

   ‎教皇フランシスコは、5日から6日にかけメキシコのモンテレイで開がれた “Hechos 29”(デジタルによる福音宣教国際会議)の参加者にビデオメッセージを送り、

 「まだキリストに出会ったことのない”デジタル空間”の人々に手を差し伸べるように」と促された。‎

 メッセージで教皇は「主は私たちの家の中に入ろうと扉をたたかれますが、それとともに、私たちが主を表に出すように、家の中から何度、扉をたたかれることでしょう‎か」と問いかけられ、「今回の会議が、皆さんが新しい地平線やフロンティアに向かって進む助けとなり、創造力と勇気をもって神の憐れみと優しさを告げることを決して恐れなかい福音宣教者の共同体の一員であることを実感する場となりますように」‎と祈られた。

 また‎教皇は先日のカナダ訪問の経験から、‎「私たちは、まだキリストに出会ったことのない人たちに、福音を宣べ伝える新しい方法を見つけなければなりません」と語られ、「彼らが私たちのところに来るのを待っているのではなく、彼らのところに出かけて行って、出会い、手を差し伸べ、耳を傾け、言葉を交わすことを可能にする創造的な宣教の在り方を必要としています」と、オンラインなどを活用した”デジタル福音宣教”の重要性を指摘された。

 そして、‎若い信徒たちが、そうした福音宣教のやり方をする際に「間違いを犯すことを、恐れないように」とされ、‎「私は『身の安全のために心を閉じ、病んでいる教会よりも、現実の”周辺社会”に身を投じ、傷つく教会を好む』と繰り返し、言い続けています」‎と強調。「”デジタル福音宣教”に携わる人たちが、インターネットやソーシャルメディアを『人間性に満ち溢れた場所』にし、他者に対して『良きサマリア人』として振る舞うことができるように」と希望を表明しました。‎

‎ さらに「オンラインを通じて他者と頻繁に接することで、現代文化は、あなたの中に神を感じることによって、神を知るようになるかもしれません… (オンラインを通じで)出かけて行って、人々、特に最も”遠く”にいる人々に、イエスの希望が得られるようにしてください」と励まされ、‎「言葉に慈愛が伴い、仮想性が存在感を強め、ウェブが聖体拝領を生み出し、イエスを、自分の文化に住まわすことができますように」と祈られた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條‎俊二)

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2022年8月7日