♰ 「大感染の中で献身的に働くあなた方は“隣にいる聖人”の1人」国際看護師の日(12日)に

 

教皇フランシスコ、ローマの小児科病院で医師や看護師らと 2013年12月ローマの小児科病院で看護師たちを励ます(2013年12月 )human

 12日の「国際看護師の日」を迎えて、教皇フランシスコが看護の仕事に携わるすべての人たちにメッセージをおくられた。

 この日は、近代看護学の基礎を築いたフローレンス・ナイチンゲール(1820-1910)の誕生日を記念して設けられたもので、今年は、ナイチンゲール生誕200周年となる。

 教皇はメッセージで、「新型コロナウイルス感染拡大危機という歴史的な状況の中で、私たちは看護師、助産師の基本的で重要な役割を再発見することになりました」とされ、看護師たちの勇気と努力、プロフェッショナル精神、自己の健康を危険にさらして感染者の世話を続ける「隣人愛と自己犠牲」に、深く心を留められ、この危機の中で、任務を忠実に果たそうとして命を失った多くの医療関係者を思い、亡くなったすべての医療関係者の冥福と、遺族への神の慰めを祈られた。

 そして、福音書の「善きサマリア人」のように「傷ついた隣人に寄り添い、命を守り、命に奉仕する看護師の特別な召命」を強調されるとともに、「患者たちに、必要な処置を施し、勇気と希望、信頼や慰めを与える看護師」の患者に対する人間味あふれた態度・関係を大切なもの、と指摘された。

 また教皇は、人間の誕生と死、最も困難な状況の中で患者に寄り添う献身的な看護師たちに「あなた方は”隣にいる聖人の1人”、”野戦病院としての教会を体現する人”」と讃えられ、また、助産師について「妊娠中の女性を見守り、子どもの誕生を助ける、命と母性に直接関わる仕事」を最も尊い仕事の一つ、とされた。

 最後に教皇は、12日の「国際看護師の日」が、社会全体の健康に貢献する看護師と助産師の仕事の尊厳に注目する機会となることを願いつつ、関係者に心からの祝福をおくられた。

(編集「カトリック・あい」)

 

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2020年5月13日