☩ 「爆撃で苦しんでいるウクライナの子どもたちのために祈りましょう」イタリアの子供たちと共に

教皇フランシスコ、イタリアの園児・児童らとの出会い 2022年3月16日 バチカン・聖ペトロ大聖堂教皇フランシスコ、イタリアの園児・児童らとの出会い 2022年3月16日 バチカン・聖ペトロ大聖堂  (Vatican Media)

(2022.3.16 バチカン放送)

 教皇フランシスコは16日、バチカンの聖ペトロ大聖堂で、イタリアの教育団体「ラ・ゾッラ」運営の幼稚園・小学校で学ぶ子どもたちと保護者、教員たち約2000人とともに、ウクライナの子どもたちのために祈られた。

 「ラ・ゾッラ」はキリスト教体験に基づく教育を目指すミラノの数組の両親らによって始められた保育所を基礎に1972年に設立され、今年で50年を迎える。

 教皇は、子供たちへの話の中で、まず、「分かち合い」と「受け入れ」を、二つの大切なこととして教えられた。

 「『分かち合い』とは、まわりにいる仲間たちと共に成長すること、知識だけでなく、もっと兄弟としての社会を築くための結びつきを育てるために、『チームを作ること』が必要です」と語られ、「私たちは、とても平和を望んでいますが、それは家や学校での『分かち合い』の中から作り出されていくものです」と説かれた。

 また、「受け入れ」について、「社会には人々の関係を妨げる多くの壁があり、それが他者の疎外や切り捨ての原因になっています…。学校での、いじめや仲間外れも、決してあってはなりません。いつも橋をかけるようにしましょう」と励まされた。

 最後に、教皇は、「遠く離れたウクライナの子どもたちのことを考え、祈ってください」と願われた。

 「今、ウクライナでは、皆さんと同じ歳の子どもたちが戦争のために苦しんでいます。皆さんは平和な社会で育っていますが、ウクライナでは小さな子どもたちでさえ、爆弾から逃げなければならないのです」とされ、「ウクライナの子どもたちのことを思いながら主に祈りましょう。恐ろしい戦争の中で、爆撃の下で生き、食べるものもなく、寒さに苦しんでいる子どもたち、大人の高慢の犠牲者である子どもたちを、主イエスが守ってくださるように」と子どもたち、親や教員たちと共に祈られた。

(編集「カトリック・あい」)

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2022年3月17日