☩深刻な社会経済危機のスリランカへ「政治指導者は国民の声に耳を傾けよ」

(2022.5.11 バチカン放送)

 教皇フランシスコは11日の水曜恒例の一般謁見で、経済危機による抗議デモが激化するスリランカ国民に対して、アピールを出された。

 スリランカでは深刻な経済危機から、政府に対する抗議デモが続いている。非常事態宣言が出される中で、デモ参加者と政府支持者の間の衝突が激化し、多くの死傷者が出。9日には、マヒンダ・ラジャパクサ首相が辞任した。

 教皇はこのような事態に対して、スリランカ国民、特に「社会・経済上の課題や困難を前に自分たちの叫びを上げた若者たち」に特別な思いを向けられるとともに、スリランカの宗教指導者たちと心を合わせ、あらゆる立場の人々に、暴力に陥ることなく、平和的態度を保つよう呼びかけられた。

 また、同国の指導者たちに対し、人権と社会的自由を尊重しながら、国民の切望に耳を傾けるように、と願われた。

(編集「カトリック・あい」)

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2022年5月12日