☩教皇「互いに出会い、支え合うことの大切さ」を強調、ハンガリーと欧州全土を聖母の保護に託す

(2023.4.30  バチカン放送)

 ハンガリー訪問最終日の30日、教皇フランシスコは、ブダペストのコシュート・ラヨシュ広場でのミサに続く日曜正午の祈りで、ハンガリーと全ヨーロッパを聖母の御心に託された。

 教皇はこの3日間の司牧訪問におけるハンガリーの政府、教会関係者、そして国民の温かい歓迎に、心から感謝されるとともに、このミサに参加できなかった病者やお年寄り、また神への信仰や人生の希望を失った人々に、寄り添いと祈りを約束され、ハンガリー駐在の外交団や、エキュメニカル使節、諸宗教関係者にもお礼を述べ、「互いに出会い、支え合うことの大切さ」を強調された。

 そして、ハンガリー国民を聖母が守ってくださるよう祈り、全欧州の信仰と未来を聖母の御心に託された。そして、欧州全土の平和を願い求め、特に今もロシアの爆撃などで苦しみ続けるウクライナ国民とロシア国民に眼差しを注ぐよう、聖母に願われ、「平和の元后マリア、国々の責任者の心に平和構築の熱意を呼び起こし、若者たちに戦争ではなく未来の希望、死ではなく命、壁でなく兄弟愛に満ちた世界を与えてください」と祈られた。さらに、「欧州の教会が祈りの力を取り戻し、聖母の中に謙遜と従順、証しへの熱意、福音を告げることの素晴らしさを再び見出すこと」ができるように祈願された。

ノヴァーク大統領や司教団の見送りを受ける教皇フランシスコ 2023年4月30日 ハンガリー・ブダペストの空港でノヴァーク大統領や司教団の見送りを受ける教皇フランシスコ 2023年4月30日 ハンガリー・ブダペストの空港で

 教皇はこの後、パズマニ・ペーター・カトリック大学で大学・文化関係者と会見され、ブダペストの国際空港でのノヴァーク大統領や司教団による送別式を経て、特別機でローマへ戻られた。

 教皇はバチカンのお住まいに入る前に、ローマ市内の聖マリア大聖堂(サンタ・マリア・マッジョーレ)を訪問。聖母子画「サルス・ポプリ・ロマーニ」(ローマ人の救い、の意)の祭壇で祈り、ハンガリー訪問の実りを感謝された。

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2023年5月1日