☩教皇、ウクライナ情勢を懸念、26日を「平和のための祈りの日」とし、危機回避を祈るよう提唱

(2020.1.23  Vatican News staff writer)

 教皇フランシスコは23日の正午の祈りの最後に、ロシアの軍事的圧力で緊迫の度を加えるウクライナ情勢に強い懸念を示されるとともに、今週の水曜、26日を「平和のための祈りの日」とすることを、世界に向けて提唱された。

 教皇は、現在のウクライナを巡る情勢について「ウクライナの平和と欧州大陸の安全の機会を覆す恐れのある緊張が高まっている」とされ、「主は私たち皆を兄弟姉妹としてお作りになりました。他者を犠牲にして自己の目的を追求しようとする人々は、人間としての使命をないがしろにしている」と糾弾。

 26日を「平和のための祈りの日」とし、「すべての政治的行動とイニシアチブが、党派の利益ではなく、人間の兄弟愛に役立つように、善意のすべての人々に心から全能の神に祈りを捧げることを願います」と訴えられた。また、危機回避のために、対話と交渉を優先するように関係国の指導者たちに強く求められた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2022年1月24日