☩教皇、「性的搾取と性的虐待から子供たちを守る欧州の日」を前に祈る

General Audience in the Paul VI HallGeneral Audience in the Paul VI Hall  (Vatican Media)

(2021.11.17 Vatican News  Gabriella Ceraso – Vatican City)

   教皇フランシスコは17日の水曜恒例の一般謁見で、イタリアの司教団が提唱する「性的搾取と性的虐待から子供たちを守る日」を翌日に控え、子供たちの教育に関わる人々の、彼らを虐待から守る義務を強調された。

 イタリア司教協議会は18日の「守る日」を前に、犠牲者と生存者(教会の内外で負傷した人)の人間的および精神的な回復の道を支援し、愛する人が耐えてきた苦しみによって影響を受けた家族やコミュニティを助けるための祈りを求めている。同協議会は、欧州全体の「守る日」と協調する形で行う。

  世界保健機関(WHO)は、欧州地域には18歳未満の児童・青少年が2億400万人おり、その9.6%が性的虐待を受けている、と推定している。

 教皇は、「この性的虐待防止の日を契機とする取り組みは、被害を受けた人たちの人的、精神的な回復を支援する決意を新たにし、彼らのために祈る機会となります」との希望を表明するとともに、「教育、野外活動、スポーツ訓練などの分野で子供たちをしっかりと保護すること」の重要性を強調。「そうした分野での性的虐待の大部分は、家庭、教会、学校で子供たちの教育に責任を負う人々によって起きており、青少年を保護し、大切にすることが義務であるを強く認識することを、そうした人々に求めた。

また、教皇は、イタリアのヴェネト地方にある2つの歴史的な企業が直面している経済的困難に向けられました。教皇はこれら二つの会社の労働者との連帯を表明し、「この状況や他の同様の状況で非常に多くの家族を困難にしたので、利益の論理は普及しないが[代わりに]公正で連帯に基づく共有のそれ」。彼は、「すべての仕事の問題の中心は常に人間の尊厳です。あなたがパンを稼がないとき、あなたはあなたの尊厳を失います。私たちはこれらの人々のために非常に祈らなければなりません」と述べた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2021年11月18日