☩「食料は神の恵み、私たちはその管理者にすぎない」ー 世界食料フォーラムへ

イエメンでの食料支援イエメンでの食料支援  (ANSA)

(2022.10.17 バチカン放送)

 教皇フランシスコは17日、ローマで始まった国連食糧農業機関(FAO)主催の第2回世界食料フォーラムにメッセージを寄せられた。

 メッセージで教皇は、参加者たちらと世界の飢餓と貧困の撲滅に日ごろ努力するすべての人々に挨拶をおくられ、まず、「食料は人間の生活に不可欠なものであり、その侵すべからず尊厳に寄与するもの」とされたうえで、「食料をあたりまえの物品のように扱うべきではありません」と訴えられた。

 そして、食料を大切にし、それに人間生活上での重要な地位を与えることは、「食料生産や農産物の流通技術に関心を持つだけでなく、食料は神の恵みであり、私たちはその管理者にすぎないという自覚を持つことによってのみ可能になります」と指摘。

 さらに、「食料問題における関心の中心は人間であるべきであり、特に生きるための食料にもこと欠く人々の必要をはじめ、人間の統合性と現実的な必要を意識したものでなければなりません」と強調された。

 まら、「世界の複雑に絡まった危機の中で、キリストのメッセージは、単に食べるものを与えるのではなく、他者への奉仕の中で、私たちも与えられることの大切さを説いています」と語られ、「人と人との兄弟愛と連帯を、改めて信じる必要があります」と述べられた。

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 第2回世界食料フォーラムは、世界の若者、政治家、科学者、エコノミスト、企業家らの参加のもと、FAOのローマ本部でのイベントとオンラインでのパネル討議や講演などを交え、17日から21日まで開かれる。

(編集「カトリック・あい」)

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2022年10月18日