☩「聖霊の導きの中で、中国の信徒たちに祈りをもって寄り添おう」ー中国の「扶助者聖母の祝日」に

教皇フランシスコ 2021年5月23日(日)の正午の祈り教皇フランシスコ 2021年5月23日(日)の正午の祈り  (Vatican Media)

 教皇フランシスコは23日、聖霊降臨の主日の正午の祈りをバチカンの広場の信者と共にささげられ、その中で、世界の全ての教会、信徒に、翌24日に「キリスト信者の助けなる聖母(扶助者聖母)」を祝う中国のカトリック信徒たちに熱心な祈りをもって寄り添うよう、次のように呼びかけられた。

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  5月24日に、中国のカトリック信者たちは、彼らの偉大な国の天の保護者「キリスト信者の助けなる聖母」の祝日を記念します。

 主の母、教会の母であるマリアは、とりわけ上海の佘山(シェシャン)の巡礼聖堂で崇敬を集め、キリスト教の信者の家族たちが日々の試練や望みの中で絶えず祈りをささげています。キリスト者の家族や共同体が愛と信仰においてますます一致することは、なんと良いことであり、また必要なことでしょう。こうして、両親と子どもたち、祖父母と孫たち、司牧者と信者たちは、あの聖霊降臨の日、聖霊を待ちながら、聖母と一緒に心を一つにして祈っていた最初の弟子たちの模範に従うことができるでしょう。

 このようなことから、私たちの親愛なる兄弟姉妹であり、私の心の奥深くを占めている中国のキリスト教徒たちに、熱心な祈りをもって寄り添ってくださるよう、皆さんにお願いしたいと思います。中国の信者たちが、福音を告げる者、善と慈愛の証し人、彼らの祖国における正義と平和の構築者となれるよう、この世における教会のミッションの主役である聖霊が、彼らを導き、助けてくださいますように。

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(カトリック・あい)

 だが、このような教皇の思い、祈りが、中国のカトリック信徒たち、とくに中国政府・共産党への服従を拒み、その弾圧を受け続けている”地下教会”の信徒たちにどこまで届くのだろうか。

 少なくとも、あらゆるバチカン(そして、この「カトリック・あい」も含むカトリック系メディア)の情報から遮断されているに違いない彼らが、この教皇のメッセージを受け取ることは、考えられない。カトリック信徒に限らず、中国において、宗教弾圧に苦しむ、プロテスタント、仏教、イスラム教の信徒たちを守ってくださるよう、抑圧から解放されるよう、そして信教の自由が確保されるよう、主に祈る。

 

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2021年5月24日