☩「神には、危機を『新たな始まりの機会』に変えることが可能」待降節第四主日の正午の祈り

 

*打ち砕かれた夢と新たな地平

 そして、教皇は、この福音から私たちが今、学ぶことのできる教訓について述べられた。

 「私たち皆が自分の人生の目標を持っており、望んだとおりにいかなくても、クリスマスの時期にそのことを思いめぐらすことがよくありますが、ヨセフは、自分が持っていた夢が打ち砕かれた、そのことを理解する方法を、私たちに示しています… 夢が砕かれた時、怒りや孤独感など否定的な感情に屈してはなりません。それは間違った対応です。私たちは人生における驚き、その驚きが自分にとっての危機であっても、その意味をよく考え、受け入れること。危機に出会った時、衝動的に判断するのではなく、ヨセフのように、すべてを思いめぐらす必要があります」。

 最後に教皇は、「私たちが危機のただ中にあっても、心の扉を門戸を開いていれば、”危機を夢に変える専門家”である神は、その危機に介入することができるのです」とされ、次のように締めくくられた。

 「神は、危機を『新しい地平』へと開かれます。おそらく私たちが期待するようにではありませんが、神がご存じのなさり方で。 神の”地平”は意外性のあるものですが、私たちの地平よりもはるかに壮大で美しい!」

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2022年12月18日