(2021.9.22 Vatican News By Devin Watkins)
教皇フランシスコは22日、水曜恒例の一般謁見での講話で先週の東欧二か国訪問を振り返られ、「祈りと希望、ルーツへの巡礼の旅」とされた。
9月12日から15日に行われた教皇の二か国訪問について、教皇はまず、「共に」と言う言葉で特徴づけられる旅だった、とされ、「それは、教会が「二つの肺」ーラテン典礼とギリシャ典礼ーで呼吸していること、ユダヤ人の共同体、他宗派のキリスト教徒、そして、それ以外の宗教の信者たちと共に歩んでいること、を示していたからです」と語られた。そうしたことから、「今回の訪問は、祈りの巡礼、信仰のルーツへの巡礼、希望の巡礼、と言えます」と説明された。
*聖体と聖母への奉献に心打たれた
また、今回の訪問ではまず、ハンガリーの首都ブダペストを訪れたが、そこで印象深かったのは「普遍的な教会が、主のいけにえの周りに集ったのを目の当たりにしたこと」とされ、「主日に、神の聖なる民は聖体の神秘の前に集い、聖体によって絶えず力を得、力を取り戻します。集まった信徒たちは、祭壇の上に立てられ十字架ー聖体によって示されたのと同じ方向、すなわち、謙虚で無私の愛、すべての人に対する寛大で敬意のある愛、世俗から浄化され、本質につながる信仰の道、を示す十字架ーに抱擁されました 」と語られた。
教皇は、「私の祈りの巡礼は、悲しみの聖母の記念のミサで締めくくられ、崇敬と民の信仰で構成された旅となりました。なぜなら、これが、神の民が求められているもの、何よりも、崇敬し、祈り、旅をし、彷徨い、悔い改め、そして、その中に、主が私たちに与えてくださる平和と喜びを感じるもの、だからです」と説かれた。