☩「新聖人たちのように、喜びをもって神の夢を生きよう」10人の列聖式で

(2022.5.15 Vatican News Deborah Castellano Lubov)

  教皇フランシスコが15日、バチカンの聖ペトロ広場で列聖式ミサを奉げられ、新たに10人を聖人とされた。ミサ中の説教で教皇は、参列した信徒たちに向けて、神が私たちをいかに無条件に愛しておられるのか、そして、聖性への道がいかに「単純明快」であり、他者の中にイエスを見るよう求められているか、を強調された。(以下省略)

(2022.5.15 バチカン放送)

Canonization Mass

 説教の中で教皇は、「私があなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい」(ヨハネ福音書13章34節)というイエスが受難の前に弟子たちに遺した「愛の掟」を取り上げ、「これを実践することこそ、キリストの弟子であるための本質です」と言明。

 そして、「福音と兄弟たちのために奉仕し、自分の利益やこの世の栄光を求めず、自らの人生を捧げるように、私たちキリスト者は呼ばれているのです」と語られた。

  今日宣言された新聖人たちは、「司祭、修道者、信徒としてのそれぞれの召命を情熱をもって生き、福音のために生涯を捧げることで、無比の喜びを見出し、歴史の中でイエスの輝きを反映した人々です」と指摘。

  さらに、「私たちもまた聖性に召されています」とされ、「一人ひとりがその唯一無二の聖性を生きることができるように」と祈られた。

 教皇フランシスコは15日、バチカンでミサを捧げられ、この中で列聖式をとり行われた。

 この儀式で10名の福者が聖人の列に加えられた。

 青空が広がったこの日曜日、バチカンには10人の新聖人にゆかりある国や地方から訪れた巡礼団、またこれらの聖人が創立した修道会の関係者らが多数詰めかけ、ミサ会場の聖ペトロ広場は喜びと熱気であふれた。この列聖式を通して、新たに聖人として宣言された人々は次の10名。

 - ラザロ・デヴァサハヤム・ピライ(信徒、殉教者 インド1712-1752)

 - セザール・ドゥ・ビュス(司祭、キリスト教教理司祭会創立者 フランス1544-1607)

 - ルイジ・マリア・パラッツォーロ(司祭、貧しき者の修道女会創立者 イタリア1827-1886)

 - ジュスティーノ・マリア・ルッソリッロ(司祭、神の召命会・神の召命修道女会創立者 イタリア1891-1955)

 - シャルル・ド・フーコー (司祭 フランス1858-アルジェリア1916)

 - イエスのマリア・フランチェスカ(アンナ・マリア・ルバット 修道女、ロアーノのカプチン律修第三会創立者 イタリア1844-1904)

 - マリア・ドメニカ・マントヴァーニ (修道女、聖家族の小さき姉妹会共同創立者 イタリア1862-1934)

 - ティトゥス・ブランズマ(司祭、カルメル会士 オランダ1881-ダッハウ強制収容所1942)

    – マリー・リヴィエ(修道女、聖母奉献修道女会創立者 フランス1768-1838)

    – イエスのマリア・サントカナーレ(カロリーナ・サントカナーレ 修道女、ルルドの聖母カプチン修道女会創立者 イタリア1852-1923)

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2022年5月15日