(2021.7.25 バチカン放送)
教皇フランシスコは25日、第1回目の「祖父母と高齢者のための世界祈願日」の正午の祈りで、年配者と若者の出会いと対話の大切さを強調し、次のように話された。
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私たちは、『第1回祖父母と高齢者のための世界祈願日』におけるミサを今祝ったばかりです。すべての祖父母の皆さんに拍手をおくりましょう!
祖父母と孫たち、若者と年配者たちは一緒に、教会の最も美しい顔の一つを表すと同時に、世代間の絆を示してくれました。
この祈願日をそれぞれの共同体で記念すると共に、祖父母やお年寄り、特に最も孤独な人たちに会いに行き、「私はいつもあなたがたと共にいる(参照:マタイ福音書28章20節)」というイエスの約束から示唆を受けた私のメッセージを伝えてください。
この祈願日が、「私たち年配者が人生のこの季節を生きる」という召し出しに応え、特に「切り捨ての文化」の中で、祖父母や高齢者の存在の価値を社会に示すことを助けるよう、主に願いたいと思います。
祖父母は若者を必要とし、若者は祖父母を必要としています。祖父母と若者は対話し、出会う必要があります。祖母たちは、進む歴史に樹液をもたらし、成長する木に力を与えます。わたしは、いつか紹介したように、いにしえの詩人の言葉を思い出します。「木に咲くすべての花は、土の中から来る」。
若者と祖父母の間に対話無くして、歴史は前に進みません。人生は前進しません。この対話を取り戻すこと、それが今日の文化の課題です。
祖父母は、若者たちを見つめながら夢を見る権利があります。若者たちは祖父母から力を得ながら、預言する勇気を持つ権利があります。どうか、祖父母と若者の出会いと対話を実現してください。それは皆を幸福にするでしょう。
(編集「カトリック・あい」)