☩「子どもたちにまず、『祈ること』を教えて」恒例の乳幼児洗礼式で

 (2023.1.8 バチカン放送)

  「主の洗礼」の祝日の8日、教皇フランシスコはシスティーナ礼拝堂でのミサ中に、乳幼児の洗礼式を行われた。

  教皇による乳幼児の洗礼式は、毎年「主の洗礼」の祝日の恒例の宗教行事。この日、受洗したのは、バチカン職員の子どもたち13人。主役の乳幼児と、両親と小さな兄弟たち、そして受洗者の信仰の歩みを支える代父母らが集い、緊張のうちにも、家族的温かさのあふれる洗礼式が行われた。

 ミサは、「みことばの典礼」とそれに伴う説教を教皇が行い、「洗礼の典礼」では、教皇が乳幼児に洗礼を授け、コンラート・クライェフスキ枢機卿が聖香油の塗油と白衣の授与をした。また、後半の「感謝の典礼」は同枢機卿によって行われた。

 教皇はミサの説教で、「私たちをキリスト者として生まれ変わらせた洗礼の日は、誕生日と同じ意味を持ちます」とされ、子どもたちにこの「新しい誕生日」の日付を覚えさせ、毎年この日を思い出して感謝することを教えるように、親たちに勧められた。代父母たちには「子どもたちが自分の道を歩んでいくようになるとき、前に進んでいけるよう、見守り助けて欲しい」と希望された。

 さらに、子どもたちに最初に教えるべきことは「祈ること」と強調され、「祈ることと、祈る際の動作や態度を覚えるように、また良いことがあれば神に感謝し、辛いことがあれば神に励ましを求めることを学ぶように、また聖母に祈り親しむ習慣をつけるように」と、大人たちに願われた。

 そして、教皇は、乳幼児たち一人ひとりの名を呼びながら、頭に聖水を注ぎ、洗礼を授けられた。

(編集「カトリック・あい」)

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2023年1月9日