☩「世界的な慈善活動を通し、神の愛に応え続けて」国際カリタス”再建”へ総会参加者に

Pope Francis shakes Cardinal Czerny's hand at the audience with CaritasPope Francis shakes Cardinal Czerny’s hand at the audience with Caritas  (Vatican Media)

 

 

*聖体はキリストが愛から作られた賜物

 また教皇は、聖体の力について言及。「私たちのためにご自身を差し出し、見返りを求めることなく私たちを愛してくださった『キリストの真の継続的な臨在』が聖体にある…」と指摘され、「聖体は私たちのためのものです。 食べ物と飲み物は、旅で私たちを支え、疲れたとき、倒れたときに私たちを元気を与えてくれる。神が私たちのためにしてくださったすべてを、救いのために進んで受け入れるように、私たちを促します」と語られた。

 そして、「キリストが愛から作られた無条件の、あふれるばかりのこの賜物を前にして、私たちは何ができるかを自問しなければなりません」とされたうえで、「苦しんでいる兄弟姉妹、ケアを必要としている兄弟姉妹、そして、息子、娘としての尊厳を取り戻すために助けを必要としている兄弟姉妹たちに目を向けることで、私たちは『恩返し』という喜びに溢れた神秘に入ることができる。感謝の気持ちを込めて神にありがとう、と言えるのです」と説かれた。

*愛と慈善

 続けて教皇は、「飢餓に苦しむ人たちを助けるために全財産を差し出すといった、最も並外れた行動、最も英雄的で寛大な行為でさえ、愛と慈善の心なしになされれば、何の役にも立ちません」と注意され、神の愛によって、「私たちの目が開かれ、視線が広げられ、目の前を通り過ぎる見知らぬ人の中に、無関心でいられない名前、物語、ドラマを持つ兄弟姉妹の顔を認識できるようにする必要があります」と強調。

 さらに、「神の愛の光の中で、他者の現実は影から現れ、取るに足らないものから、価値と関連を持つものになる。隣人が必要とするものが、私たちに挑み、私たちを悩ませ、私たちの中に責任感を目覚めさせます」と述べられた。

 

 

*重要なのは態度

 最後に教皇は、真の愛についての聖パウロがコリントの信徒への手紙の中で、「最も優れた道」(コリントの信徒への手紙1・12章31節)は「愛(カリタス )」であると記しているように、「愛は私たちを形作り、目を開かせ、人生の深い意味を悟らせ、自らの命の大切さだけでなく、他者の命の尊さをも理解させる」と、「愛に基づく活動の大切さ」を説かれた。

 そして「国際カリタスは、普遍の教会と世界の地方教会を結び、愛徳の実践における神の民の努力を支えながら、教会の交わりの表現となることを意図したもの。国際カリタスの課題は、善き業によって福音を告げながら、普遍の教会の活動に協力すること。それは宣教的回心の道のりにおいて、絶えず自らを捉え続けることでもあります」と語られ、「一致を大切にしながら、多様性を豊かさとして生きるように」と励まされた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

Attitude matters

The Holy Father reminded them of St. Paul’s description of authentic love. Charity, the Pope suggested, requires making space for others, and being aware of our attitudes.

“Do you want to know if a Christian is living charity? Look closely to see if they are willing to help freely, with a smile on their face, without grumbling or getting annoyed. Charity is patient, Paul writes, and patience is the ability to endure unexpected trials, daily labours, without losing joy and trust in God. For it is the result of a slow travail of the spirit, in which we learn to master ourselves and acknowledge our limitations.”

The Holy Father urged them to “cooperate with the universal Church in sowing seeds, proclaiming the Gospel through good works”; “accompany local Churches in their active commitment to pastoral charity”; and exemplify “unity.”

Pope Francis concluded by commending all of them to the intercession of Mary, Mother of the Church, imparting his blessing and requesting their prayers.

総会参加者への挨拶で、国際カリタスのアイデンティティーは神の愛から受けたその使命にあると述べた教皇は、「カリタス」と社会で活動する他の組織との違いは、教会の教えに従い、使徒座との交わりのうちに、司教らと愛徳の司牧において協力するという、その「教会的な召命」にあると強調された。

また、

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2023年5月12日