☩「三位一体の神の生けるしるしは、全ての人への愛」教皇、正午の祈りで

Pope Frandis during Angelus Prayer, Saint Peter's SquarePope Frandis during Angelus Prayer, Saint Peter’s Square  (ANSA)

   教皇フランシスコは30日、「三位一体の主日」の正午の祈りの説教で、「至聖なる三位一体は、神の愛の素晴らしい奥義と、私たちの地上での旅を導かれる方からくる光を深く考えさせる機会を提供してくださいます」と語られた。

 説教の初めに、教皇は、三位一体の奥義は「私たちの心に語りかける限りなく大きな神秘ー私たちの理解力を超えているが、私たちの心に語りける神秘ーです」とされ、その神秘は、「聖ヨハネが神の啓示のすべてを『神は愛』の一言で表したことの中に、それは込められています」とされたうえで、「神が愛であり、唯一無二の存在である限り、父と子と聖霊の間にも交わりがあるのです」と説かれた。

 

*団結の絆

 そして、「子をもたらすことで自分自身を与えるのは父。そして、自分自身を父に与えるのは子。その互いの愛が聖霊であり、一致の絆です」とされ、「この三位一体の奥義は、イエスご自身によって明らかにされました… 神の顔を、憐れみ深い父として示されました。真の人間であるご自身を、神の子であり、父の言葉であると表現されました」と説かれた。

 また、教皇は、「イエスは父と子から発する真実の霊、パラクレートスー私たちを慰め、弁護してくださる方、について話されました」と述べられた。

*愛と光の奥義

 教皇は続けて、「聖三位一体の祝日は、私たちの出発点であり、地上の旅の目的地である、この素晴らしい愛と光の奥義を深く考える機会となります」と語られ、福音宣教とあらゆる形のキリスト教徒の使命を考える際に、「イエスが示された『一致』を無視することはできません」とされ、「福音の素晴らしさは、互いに大きな違いを持つ私たちが、調和の中で生き、証しするように求めているのです」と強調された。

 そして、「この一致は、キリスト教徒にとって欠かすことができません。一致は、態度や言葉ではありません。一致は、唯一の生き方であり、愛、神の慈しみ、イエス・キリストの義認、そして私たちの心の中の聖霊の存在から生まれるがゆえに、欠かせないのです」と訴えられた。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2021年5月30日