☩「ミャンマー、ウクライナ、カメルーンの平和のために祈ろう」教皇、改めて訴え

Pope Francis invokes the Queen of Peace during Angelus in MateraPope Francis invokes the Queen of Peace during Angelus in Matera  (Vatican Media)

(2022.9.25 Vatican News  Linda Bordoni)

 25日のマテーラでのイタリア聖体大会に参加された教皇フランシスコは、正午の祈りで、梁瀬に苦しむミャンマー、ウクライナ、カメルーンの人々のために速やかな平和の実現に努めるよう、世界の人々に訴えられた。

*ミャンマーでは学校が空爆され、子供たちが亡くなっている

 教皇この中で、まず「暴力が死者と難民をもたらし続けているミャンマーの人々のことを思い起こされ、「彼らの苦しみを忘れたり無視したりしないように」と求められた。

 そして、ミャンマーでは「2年以上にわたり、この気高い国が深刻な武力衝突と暴力によって多くの犠牲者を出し、多くの人が故郷から離れざるを得ない、という悲劇を引き起こしてきました」とされ、「今週も、学校が空爆され、子供たちが亡くなったことに対する悲しみの叫び声が聞こえます。このような悲劇が繰り返されてはなりません」と訴えられた。

Image of the school in Sagaing, Myanmar after the air strike by Myanmar Armed Forces
(写真は、国軍の空爆で破壊されたミャンマー北部ザガインの学校)

 ミャンマーでは、2021年2月にミャンマー軍がクーデターで民主的な選挙で選ばれたアウンサン・スーチー政権を倒して、政権を奪取。以来、これまでに数千人が殺害されている。

*ウクライナへの軍事侵略を直ちに止める努力を

 教皇はまた、ロシアの軍事侵略が続いているウクライナの人々への思いを改めて表明され、すでに7か月も続いている侵略戦争の停止を関係国に呼びかけられた。

Image of the war in Ukraine

 教皇は、聖母マリアに「殉教したウクライナの人々」への慰めを願い、世界の政治指導者たちに対して、「この戦争を終わらせるための効果的な方法を速やかに見つけ、実施する意志の強さ」を発揮するよう求められた。

(ロシア軍によって破壊された町、家屋)

*カメルーン

 教皇フランシスコはまた、カメルーンのマンフェ教区で誘拐された司祭5人と修道女1人を含む8人の速やかな解放を求める現地司教の訴えに加わることを表明され、8人の解放実現とともに、この国に速やかな平和が戻るように祈られた。

 現地からの情報によると、8人は23日、教区の教会を襲撃、放火した暴徒によって誘拐された。この犯行の首謀者は明らかになっていない。カメルーンの南西部に位置するマンフェ教区は、同国からの分離、独立を主張するグループが、政府に対して武力行使を続けており、マンフェ教区の地域はその紛争地域の一つだ。

Refugees fleeing unrest in Cameroon
(戦火を逃れて非難するカメルーンの人たち)

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2022年9月25日