☩「マリアは私たちの手を取り、喜びに誘ってくださる」-聖母被昇天の祝日に

(2022.8.15 Vatican News  Deborah Castellano Lubov)

*聖母は根本的な変化を告げられる

 教皇は続けて、「マリアの賛歌は、時間軸に従って語ることを意図していません。それよりももっと重要なことを私たちに伝えようとしている。特に、神が、彼女を通して、歴史的な転換を画され、物事の新しい秩序を確立されたということ、をです」と述べた。

 さらに、「マリアは、小さく、謙虚な方として成長し、世の力ある者たちが空手のままでいることを運命づけられる一方で、私たちが今日、祝っているように、天国の栄光に導かれました。そのことは言い換えれば、徹底した変革、価値の転換を告げるのです… 彼女は、息子イエスが語るであろうことを予測し”預言”しますーイエスは、貧しく、謙虚な者を祝福し、金持ちと自分自身が満足することに価値を置いている者たちに警告を与えるであろう、と。彼女は、奉仕と謙遜、そして愛が、権力や世俗的成功、そして金に勝ることを、すでに理解していたのです」と語られた。

*マリアの預言的な声は天国への道を明らかにする

 説教の最後に教皇は、「栄光に包まれたマリアを見て、私たちは、真の力は奉仕であり、統治することは愛することだと理解します。これが天国への道なのです。私たちは思案するかも知れませんー『マリアが告げたこの予言的な”逆転”は、自分の人生に影響を与えるのだろうか?愛することが支配することで、奉仕することが力だということを、自分は信じるのか?自分の人生の目的は天国、楽園なのか?それとも、世俗的、物質的なものだけに関心があるのだろうか?』と」と問いかけたうえで、「悲観論にとらわれないように。神を信頼するように」と信徒たちを励まされ、次のように締めくくられた。

 「私たちの祈りでマリアを祝福し、この地上で天国を垣間見ることができる、預言的な視野をくださるように願いましょう」

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

 

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2022年8月15日