☩「苦難の中にある信徒たちに勇気と希望を与え続けて」教皇、ウクライナの司教たちを激励

ウクライナのギリシャ典礼カトリック教会のスヴャトスラフ・シェヴチュク首座大司教ウクライナのギリシャ典礼カトリック教会のスヴャトスラフ・シェヴチュク首座大司教 

 教皇フランシスコが12日、ポーランドの南東部、プシェムィシルで開かれている司教会議に出席したウクライナ・ギリシャ典礼カトリック教会の司教団にメッセージをおくられ、ロシアによる非道な軍事侵攻による苦難が続くウクライナの人々に強い思いを示されるとともに、司教たちに「羊の群れの牧者として、信徒たちのそばにいて、勇気と希望を与えるように」と強く促された。

 司教会議は当初、ウクライナの首都、キーウでの開催が予定されていたが、ロシア軍による攻撃の危険を避け、ウクライナ国境に近いプシェムィシルに会場を移し、7日から15日まで開かれている。

 メッセージの中で教皇は、ウクライナのギリシャ典礼カトリック教会が6月27日に、かつてのソヴィエト連邦下の福者殉教者たちを記念したことに触れつつ、「司教、司祭、修道者、信者たちからなる殉教者たちは、今日、苦難にあるウクライナの人々を天から守っているでしょう」とされた。

 さらに、「シノドス性とカトリック性」をテーマにしたこの会議が、「信徒たちに寄り添うための教会の新しいあり方を探り、教会と信者ひとり一人に善をもたらすものとなる」ように願われた。

 また、2019年7月にバチカンを訪問した彼らに送った言葉ー「司牧者の信徒への寄り添いは、日々築かれ、『希望の水を運び続ける水路』のようなもの。教会が、希望の水を汲む場所、常に扉の開かれている場所、慰めと励ましを受ける場所となるように」との励ましの言葉を、改めて述べられた。

 最後に教皇は、「より良い時が訪れることを待ち、キリスト教的希望を決して失わないように」と励ましながら、ウクライナの教会と人々のために祈られた。

(編集「カトリック・あい」)

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2022年7月13日