(2022.10.23 Vatican News staff writer)
教皇フランシスコは23日、年間第30主日の正午の祈りに続いて、この日が「世界宣教の日」であることを指摘され、祈りと具体的な連帯をもって宣教師を支援するよう信徒たちに促された。
また、25日にローマのコロッセオで予定される全宗教者による平和のための祈りに、世界の各宗教の代表者と共に、教皇ご自身も参加されることを明らかにされ、この機会に改めてウクライナと世界の平和を祈るように、正午の祈りの参加者、そして世界の人々に、次のように呼びかけられた。
「この偉大な神への祈りの集いへの霊的参加をお勧めします。祈りは平和の力です。 祈りましょう、苦しみの中にあるウクライナのために祈り続けましょう」。
*世界宣教の日ー「あなたは私の証人になります」
また教皇は、23日が「世界宣教の日」であり、今年のテーマは「あなたは私の証人になります」であることを確認され、「福音の証しと宣教を通して、教会の普遍的な使命に参加したい、という強い希望を、洗礼を受けたすべての人に、再び目覚めさせる重要な機会になります」と強調。
「私は、宣教師が世界中で福音宣教と人類を高める働きを続けられるように、祈りと具体的な連帯をもって宣教師を支援することをすべての人に勧めます」と述べられた。今年の「世界宣教の日」のメッセージの中で、教皇は「私は福音宣教を全うする教会と、キリスト教共同体における宣教活動の新しい時代を夢見続けています」と語られている。
*キリストの勇気ある証人となる
短い説教の最後に、教皇は、前日の22日に、1936年にスペインで殉教したビセンテ・ニカシオ・レヌンシオ・トリビオと11人の仲間がマドリードで列福されたことを思い起され、「血を流すことさえいとわなかった彼らキリストの証人の模範は、私たちに意思と貫く力と勇気を与えてくれます。彼らの執り成しが、今日、世界に福音の種をまくために奮闘する人々を支えますように」と祈られ、正午の祈りに参加したすべての人に、新しい福者たち拍手を送るように勧められた。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)