☩「イエスは羊飼い、私たち1人ひとりを守り、愛してくださる」復活節第4主日正午の祈りで

Pope during his Regina Coeli prayerPope during his Regina Coeli prayer 

(2021.4.25 Vatican News staff write)

   教皇フランシスコは復活節第4主日の25日、正午の祈りの説教で、バチカンのサンピエトロ広場に集まった信徒たちに、この日のミサで読まれたヨハネ福音書(10章11-18節)を取り上げ、「イエスー良き羊飼いーは、私たち1人ひとりを守り、知り、愛してくださいます」と強調された。

*イエスは守ってくださる

 そして、「”雇われ人”はイエスとは違う。金のためだけに働き、”羊”の世話をしない。狼がやって来ると、羊を捨てて逃げます。だが、本当の羊飼いであるイエスは、私たちを守り、特に秘跡で体験するイエスの言葉と存在の光を通して、多くの危険と困難から救ってくださるのです」と説かれた。

*イエスは知っておられる

 また教皇は、「イエスはご自分の羊を知っておられ、羊はイエスを知っている」とされ、イエスにとって「私たちは”大衆”や”群衆”ではなく、”かけがえのない一人ひとり”」、私たち一人ひとりは「キリストによって創られ、罪をあがなわれた」存在であり、「イエスは私たちを、〝ほかならぬ者”として知っておられ、イエスにおいて、預言者たちが”神の民の羊飼い”として提示した条件が完全に満たされたのです。イエスは、ご自分の羊を気遣い、羊たちを集め、傷に包帯をまき、病気を癒します」と語られた。

*イエスは愛しておられる

 さらに続けて、「イエスは、他の何よりもご自分の羊を愛しておられる。それが、イエスが羊たちのために命をお捧げになる理由です。イエスの羊に対する愛ーつまり私たち一人一人への愛のために、十字架に掛けられ、亡くなります。その愛は、人を分けることをしない。すべての人を包む愛です」とし、 「イエスは、すべての人が父の愛を受け、命を得ることができるように望んでおられるのです」と強調された。

*キリストの普遍的な使命

 最後に教皇は、「教会は、このキリストの普遍的な使命を遂行するように求められている」とされたうえで、 「私たちの共同体に参加する人々以外にも、特定の時に限って参加する、あるいは、まったく参加しない人々がたくさんいますが、そうした人たちが、『父なる主が、善き羊飼いのキリストに委ねる神の子供でない』ということではありません」と念を押された。そして、改めて、こう強調されたー「兄弟姉妹の皆さん。イエスは、羊一匹一匹を守り、知り、愛しておられるのです」。

 最後に、教皇はもう一度強調しました。兄弟姉妹であるイエスは、それぞれの羊を守り、知り、愛しています。

(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)

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2021年4月25日