・「女性が助祭に叙階されることはない」と教皇、米CBSの人気番組で CBS journalist Norah O’Donnell speaks with Pope Francis in the Vatican. (Credit: CBS News.) (2024.5.21 Crux Staff) 米国で21日夜放映されるCBSテレビの人気番組「60 Minutes」の拡大版、 “Pope Francis: The First”で、教皇フランシスコは、「女性がカトリック教会の助祭となることはできない」と述べた。 インタビュアーの「女性が、助祭となり、聖職者の一員として教会で活動する機会は、今後、あるのか」との問いに対して、すぐさま、「No(いいえ)」と答え、さらに「女性は助祭に叙階されなくても、助祭としての役割をこれまでもずっと担ってきたのですよね? この点において、女性は聖職者としてではなく、女性として、聖なる秩序の中で奉仕者として大いに貢献します」と説明された。 このような教皇の答えは、2月に開かれた教皇の枢機卿顧問会議に出席を求められた女性3人のうちの1人、スペイン人の神学者のシスターLinda Pocherの会議での発言を否定するものだ。 彼女はこの枢機卿顧問会議について、Europa Pressに「女性の助祭叙階についても議論されました。 教皇は女性の助祭叙階を大いに支持していることは承知していますが、それをどのように実施に移すかについて、検討されているところです」と会議後の語っていた。 教皇はCBSのインタビューに、「(教会改革も含めて)あらゆる種類の変化を前進させるのは女性たち。男性たちよりも勇敢です」と女性の役割を評価。 さらに、「女性たちは命を守る最善の方法を知っています。人生の優れた管理者です。とても素晴らしい」とし、「教会に女性のための場を作るということは、彼女たちに奉仕(の機会)を与えるということではありません。 教会は母であり、その母性を育むのを助けるのが教会の女性たちです。 イエス(が十字架上で亡くなるまで)を見捨てなかったのが女性たちだった、ということを忘れないでください。 男の弟子たちは皆、逃げてしまったのです」と語った。 次にインタビュアーが、教皇が(先の聖週間の洗足式で)女性受刑者の足に祝福の接吻をしたことを取り上げ、「この場面を見た多くの人たちは、教皇が教会における女性の役割の変化について伝えようとするメッセージだ、と解釈しましたが」と質問したのに対しては、「確かに、今年の聖週間に訪問したのが女子刑務所だったので洗足式の参加者も女性だけでした。 私が伝えようとしたメッセージは、『男性も女性も、私たちは皆、神の子だ』ということです」と答えた。 そして、「男性も女性も、私たちは皆、apostles (使徒)であり、誰もが人々を導くことができるのです。 マグダラのマリア、サロメのマリア、サンティアゴのマリアといった最も勇敢なapostles (使徒たち)が女性たちであったことを忘れないようにしましょう。 彼女たちは最後まで、イエスと共にいたのです」と強調した。 また、「なぜあなたは、カトリックの司祭が同性カップルを祝福することを許可することにしたのですか」との質問には、「そうではありません。私が許可したのは、(カップルが) union(一つになること)を祝福することではない。 そのような祝福はできないのです。なぜなら、それは秘跡ではないからです。 しかし、一人一人を祝福するということはできます。 祝福はすべての人にあたえられます」と語られた。 ツイート