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- (2025.5.21 Vatican News Deborah Castellano Lubov)
教皇レオ14世は21日の水曜恒例一般謁見の終わりに、悲惨な状況が続くガザについて 「尊厳ある人道的援助 」が届けられるよう改めて強く訴えるとともに、「(イスラエルによる人道援助阻止の)代償は子どもたち、高齢者、病人たちによって支払われている 」と非難、敵対行為の即時停止を求められた。
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国連によると、ガザの人道的緊急事態は限界点に達している。IPC(総合的食料安全保障フェーズ分類=食料危機における状況を、急性の飢餓の程度を5段階で分類する国際的な指標)は、ガザ地区に飢饉が迫っていることを示している。
援助機関によると、2023年10月以来、数万人の死者を出しているイスラエルの軍事作戦が続く中、5月20日の空爆で、子供を含む多くのパレスチナ人が死亡し、ガザの人道危機は深刻化している。
イスラエルはガザ地区への人道援助のトラックの乗り入れを限定的に許可しているが、飢餓を脱するには程遠く、イスラエルが軍事作戦を停止し、援助制限を緩和するよう求める声は、世界中で高まっている。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)