(2023.8.2 Vatican News By Deborah Castellano Lubov)
バチカン報道局が2日夜明らかにしたところによると、同日、ポルトガルの首都リスボンに着かれた教皇フランシスコは同日、同国で聖職者による性的虐待の被害に遭った13人からなるグループと個人的に会見された。
マッテオ・ブルーニ報道局長の取材団向け声明によると、「2日の夕方、教皇は、政府や教会の代表者との会見などの後、バチカン大使館で、聖職者による虐待の被害者13人のグループ、および弱者保護を担当するポルトガル教会の機関代表者たちと会見を持たれた。教皇が被害者たちの話に熱心に耳を傾けられ、会見は一時間以上にわたった」という。
教皇はこの会見に先立って行われたジェロニモス修道院での聖職者、修道者との夕の祈りの中で、「聖職者による性的虐待と闘い、被害者の声に常に耳を傾けるように」と呼びかけられた。
ポルトガルのカトリック教会では、今年2月に未成年性的虐待に関する独立調査委員会が1950年から2022年の間に起きた虐待に関する検証済みの証言をまとめた最終報告書を発表、4800人以上の被害者がいることが明らかになっている。
教皇は世界の教会関係者に対し、これまでに起きた虐待の「惨劇」と闘い、被害者を助けるよう繰り返し呼び掛けており、 2019年2月には、性的虐待問題への対応に絞った世界代表司教会議を招集、あらゆるレベルで犯罪者を罰するために教会法のさまざまな修正を発令して来た。
(翻訳・編集「カトリック・あい」南條俊二)